わたし自身が、人生と向き合った本
この一冊は、〈 わたし自身が、人生と向き合った本 〉。
家を、売らなければならなくなりました。
妻も泣きました。親も。
「生産性を上げよう」とした結果が、
それでした。
笑い話みたいですが、本当の話です。
正直、あまり人には言ってきませんでした。
でも、この本の原点なので、今日は書きます。
キーエンスを辞めて、独立した。
最初は、うまくいくと思っていたんです。
でも、現実は違った。
通帳の残高が、毎月、静かに減っていく。
そのとき僕がやったことは、何だったか。
「生産性を上げなきゃ」と思って、
たくさんの、価値のない努力をしたんです。
間違った方向に、お金を使う。
休みを削る。
人に頼るのを、やめる。
とにかく、もっともっと頑張ればいい。
「生産性」って、頑張る量のことだと思うじゃないですか。
僕も、本気でそう思い込んでいた。
頑張って、頑張って、頑張って。
それでも、足りない。
しかも、いちばんこたえたのは、これでした。
僕が無駄な方向に頑張っていたから、
まわりの人まで、同じ無駄を、やらせてしまっていた。
僕の「頑張ろう」の号令が、
仲間の時間まで、すり減らしていたんです。
そして「次は、どう頑張ろう」と考えたとき、
もう、頑張るための力が、何も残っていなかった。
最後に残ったのが、自己破産という選択でした。
自己破産を決めた、あの日のことは、今でも忘れません。
妻も、泣きました。
親も、泣きました。
結果として、家を売りました。
……あのとき、ようやく気づいたんです。
間違った方向に、いくら頑張っても、
お金も、気力も、信用も、人も、減っていくだけだ、と。
しかも、頑張れば頑張るほど、まわりまで巻き込んでしまう。
向きが、逆だった。
問題は「頑張りが足りない」ことじゃなかった。
「頑張る向き」が、間違っていたんです。
本当に向かうべきだったのは、
「どれだけ削るか」ではなく、
「同じ時間で、どれだけ付加価値を生むか」だった。
その日から、僕は一つずつ「問い」を変えていきました。
もっと頑張るには、ではなく、どこに価値を生むか。
問いが変われば、行動が変わる。
行動が変われば、結果が変わっていった。
気づけば、1000社・1万人以上の方と、
同じ問いを、一緒に考えるようになっていた。
自己破産を決めて、家を売った、あの頃の僕に。
もし一冊だけ渡せるなら——
そう思って書いたのが、この本です。
そしてもし、いま「頑張ること」で
生産性を上げようとしている人がいるなら。
その人にこそ、渡したい。
自分も、まわりの人も、すり減らしてしまう前に。
『生産性の高めかた』
読んだその日から仕事の生産性が上がる、世界一シンプルなメソッド
2026年8月3日発売(かんき出版)
51の「問い」に、順番に答えていくだけ。
あの頃の僕が、いちばんほしかった一冊です。
そして——わたし自身が、人生と向き合った本です。
最後に、一つだけ。
あの頃の僕が、誰にも聞かれなかった問いを、あなたに。
あなたの頑張りは、いま、どちらを向いていますか。
すぐに答えが出なくても、大丈夫です。
僕は、答えが出るまでに、家を一軒、失いましたから。
同じ落とし穴に、誰かが落ちる前に。
もし「あの人にも」と顔が浮かんだら、そっとシェアしてもらえたら嬉しいです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今日の要点|頑張りの「量」と「向き」
量の努力
もっと速く。もっと多く。もっと長く。
向きがズレたまま加速すると、頑張るほど遠くへ行ってしまう。
向きの努力
この頑張りは、誰を楽にしているか。
向きが合えば、同じ頑張りが価値に変わる。
今日の問い
「あなたの頑張りは、いま、どちらを向いていますか。」
『生産性の高めかた』
読んだその日から仕事の生産性が上がる、世界一シンプルなメソッド
2026年8月3日(月)発売|かんき出版
ご予約特典 第一弾「最初に取り組む3つの問い」解説動画は、7月10日(金)23:59のご予約分まで。